1970年代から80年代の活躍が今日の現代美術の著しい発展に多いに寄与したWalter Pfeifferは、有名であり熱狂的なアート支持者から愛される一流のアーティストのなかのアーティストでありながら、一般的にはこれまでにほとんど忘れ去られていた。今まさに、彼を再発見する絶好の機会だ。

本書は、Pfeifferの写真作品をおさめたモノグラフでありアーティストブックであると同時に、全く独自の写真小説である。Pfeifferは郊外の至福からアスコットでの競馬へ、吹きざらしのビーチから荘厳たる山頂まで、見る者を長旅へと誘う。彼は我々の夢やその楽しみ方を熟知している。静物、ランドスケープ、美しい少年やいたずら好きの女性のポートレイトでは、洗練、皮肉、ウィットを添えて、美しさや魅力について探求している。Pfeifferは現実と幻想、スナップショットと演出のあいだにある世界へと我々を誘うのだ。
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