Taiyo Onorato / Nico Krebs
The Great Unreal
152 pages | 40 b/w and 69 color photographs | 22 x 33 cm, Hardcover | 2nd Edition | 2009 | German / English
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3 年もの間、Taiyo OnoratoとNico Krebsはアメリカ中を何ヶ月もかけて旅をし、写真シリーズ、The Great Unrealを“旅の道中で”制作した。この写真作品は、現実と現実の虚構を扱っており、アメリカの地形はその背景として、またこの考察にとって豊かな舞台ともなっている。神秘主義やその謎解きは、絶えず解体と操作が繰り返される視覚的アイコンを扱っており、本作品の制作過程で重要な部分となっている。このふたりのフォトグラファーに共通する制作手法は、偶然のできごとや変化によって引き起こされる効果に基づいているところだ。反復と連想的配置決めを用いて、時に未熟で、時に捉えがたいような効果が次第に互いにリンクし始め、現実が刺激的に変化し、次第に見る物へとその姿を表す。
本書はブックデザイナーであるMegi ZumsteinとClaudio Barandunの協力のもと、見る者へ視覚的な旅を可能にした、全く説明的でない真のピクチャーブックである。
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