Elmar Mauch
Die Bewohner
84 pages, 49 duotone images | Japanese binding | 17 x 24 cm, Hardcover | 2009 | German
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Elmar Mauchの本の出発点は、プライベートな写真を発掘して収集したものである。それぞれ個人的な理由で、記憶にとどめるという目的のもとに撮られたものや証拠のために記録されたものだ。そして時が過ぎ、鑑賞者は過ぎ去り、孤児となって、 感情的な文脈は失われた。
Elmar Mauchはかつては生きていた者の証明としての写真を検証し、これらを集め、調査し、疑問を投げかける。イメージを連続して構成して連携をつくることで、新しく生き生きした空間や思考の空間を確率し、写真に対して疑問を投じることによって得た直観的な洞察力が明確になる。したがって、彼の関心は写真の善し悪しではなく、むしろ写真イメージがもつ神秘的・歴史的なバックグランドにフォーカスされる。
Die Bewohner(住民)は、フォトエッセイの中で長らく失われていた無名の人々の人生が、それぞれの写真の中でつながっていく。かつて個々の存在だったこれらの写真は、いまやアノニマスなものとして行動をともにしたり、それに関して私たちの奥深くで視覚的な記憶としてよみがえる。
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