Christiane Rekade
KURATOR 2007/2008
112 pages, 117 images | 20 x 14 cm | 2008 | ISBN 978-3-03746-132-7
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Christiane Rekadeはスイス人キュレーターで、現在はドイツ・ベルリンを拠点に活動している。数年間neugerriemschneider(ベルリンのアート シーンを牽引している美術ギャラリー)にてギャラリーアシスタントで経験を積んだのち、2003〜2006年にはestate of Michel Majerusにて数多くの印象深い展覧会を企画。Michel Majeru(ペインティングとデジタルメディアを融合させた作品で知られる)の回顧展を開催し、欧米の巡回展となった。
本書は、スイス・ラッパーズヴィルにあるAlte Fabrikのキュレーターに在任した2007-2008年に企画したプロジェクト[KURATOR]に関するもの。本展のテーマである[Alpine Architecture]は、ドイツの建築家・都市計画家であるBruno Taut(ブルーノ=タウト)の著書名から引用している。本では30点のオリジナルドローイング作品に着目し、新しく人工的な山のランドスケープを描く。 タウトは山の景観に複雑なガラスのパビリオンやドーム、空想的な並木などを盛り込み、(単に建築的な表現ではなく)世界の完全なる再構築を図っ た。展示会場となるAlte Fabrikの建築は非現実かつ未来的なビジョンを掲げた[Alpine Architecture]がベースとなり、若くして国際的な活動を展開する傑出したアーティストの作品が続くが、彼らはペースや住環境における建築と理 解に焦点をあてている。その目的とは、文明化に対するもうひとつの世界として、また神秘主義的な場所として、ブルーノ=タウトの作品との関連性に おいて山の魅力的なアピールを明らかにすることである。それは自身で見つける場所であり、しかし現代性への挑戦であり、一方では現代的な観点から 未来のヴィジョンを作り上げることでもある。個々の展示はタウトのドローイング作品のタイトルから引用して命名されている。
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