1963年チリ・サンティアゴ出身、現在はスイス・ジュネーヴを拠点に活動するIngrid Wildi。主にビデオインスタレーション作品を制作している。国内での個展や欧米でのグループ展に多数出展。2005年にはヴェネツィア・ビエンナーレの美術展に、スイス代表として参加している。
ドキュメンタリーと単館系映画とのあいだを変動していく作品は、往々にして対話が軸となっている。彼女は哲学・民族・政治に基づく質問を提示し、彼ら自身の歴史に即したステートメントとともに参加者の答えをつなげていく。

本書は、2004年にスイス・アーラウのAargauer Kunsthaus Aarauとスイス・ジュネーヴのCentre d’Art Contemporainにて開催された同名の展覧会にあわせて刊行された。
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