Anselm Stalder
Glimmende Peripherie
352 pages, 270 images | 24 x 17,2 cm | 2012 |
ISBN 978-3-03746-159-4
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1956年スイス・ラインフェルデン出身、現在はスイスのバーゼルとベルンを拠点に活動するAnselm Stalder。1980年にスイス・ワイルドペインティングを確立し、しばしば同年代のアーティストであるMartin Dislerと並べて称される。1999年以降、the University of the Arts in Bernの学長を務めている。
彼の作品群は、非凡なほどに文体上多元的で、彼が用いるテクニックとメディアの多様な事が特徴的だ。彼のアーティストとしての原点となるポイントは、私たちの世界に存在するもの、個人、またその身体や感情認知を分析することである。Salderの冷静かつ客観的なスタイルは、いわゆる[ニューワイルド]の表現行為とは一線を画しており、1980年代のドローイングや彫刻作品では、彼のグリッド・秩序・構造に対する好みが明白であるが、1990年代初頭になると、よりコンセプチュアルなアプローチへと移行してゆく。近年は、スピーチ/言語とペインティングとの関係性を反映している。
本書は、2012年にKunstmuseum Solothrnにて開催された同名の展覧会にあわせて刊行された。タイトルの意味は「くすぶった表面」といったような意味。過去作をひもときながら、ドローイング作品など平面作品のビジュアルを収録。
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