1955年生まれのスイスで最も重要なコンセプチュアルアーティストのひとり・Alex Hanimann。チューリッヒのthe Academy of Artsで教鞭をとり、またザンクト=ガレンにあるアート複合施設・Kunsthalle St. Gallenの共同創始者であるほか、スイス連邦のアートコミッションで長年のあいだ審査員を務めている。
彼の作品集である本書は、2004年にKunsthalle St. Gallenで開催された同名の展覧会にあわせて刊行された。隣同士に並置されたふたつの広々とした鳥かごが、強い色味で着色されている。それぞれにふたつの部屋に含まれていて、それは窓でつながっている。ひとつ目のかごは鳥の色をならって赤と青、もうひとつのかごは白とダークグレー。一体、芸術的な環境は鳥へも役割を果たすのか？彼らはもしかしたら色の影響によりもっと美しいさえずりをするかもしれない。芸術は人間にも同じような効果をもたらすのだろうか？ Albena Yanevaによるテキストと、Gianni Jetzerによる序文を収録。
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