Sabina Baumann
Sabina Baumann
252 pages, 525 images | 32 x 24 cm | 2009 | ISBN 978-3-03746-140-2
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チューリッヒを拠点とするアーティストSabina Baumannはスイスにおいて、同世代の作家の中でも最も重要なアーティストとして数えられ、この20年間ですばらしい作品群を残してきた。この本が初の作品集となる。
本書には、スイス国内で行われた展覧会に展示された一連のドローイングと、インスタレーションや立体作品の素描がまとめられ、さらには彼女の初期の作品までもが体系的に収録されている。それぞれの作品が首尾一貫している事が明らかで、またそれによって、鑑賞者はそれぞれの存在を定義する事がどれだけ難しい事かも見て取る事ができる。彼女は、普通であるという事が特別な状態で、社会的な状況に大きく関わっている事を想起させる。間主観的な関連性をテーマとして、—暗に含まれている欺瞞と落胆を理解した上でー空想のイメージや形を素材として作品を制作している。
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