Markus Müller
Nutzen und Nachteil
88 pages, 117 images | 33 x 25 cm | 2006 | ISBN 978-3-906086-94-1
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本書 “Nutzen und Nachteil” [Use and Loss]は、バーゼルを拠点にするアーティスト・Markus Müllerの最初の本格的なモノグラフ。この唯一の書籍はMüllerの作品における包括的な洞察をもたらすよう、多くの図版を収録している。さらにテキストや対談を交えることで、彼の作品の世界観やテーマについて掘り下げている。
Markus Mülleは、合板、パーティクルボード、屋根用角材といったシンプルな素材を使った部屋いっぱいの大きなサイズの彫刻作品を制作し、そのうえにペインティングを施している。素早い筆さばきで色の層を重ねたその作品は、木材や石、枝などを描いているが、その多くがわずかに大きなサイズに仕立てられている。さらに、彫刻やインスタレーションでは、家具や建築物の破片との特定の関係性を説明したり、自然や分化とのつながりを考えたハイブリッドなオブジェを作ったりしている。
Markus Müllerは、美術史におけるスタイルや画期的な出来事に関する言及において、彫刻から起こった作品を具体化する方法を取っている。注意深くデザインされた本書は、イラスト作品と参照付きのマテリアルでより彼の作品を理解しやすいような構成となっている。
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