Robert Frankの父親Henry (1890-1976)は、自転車ショップをチューリッヒで経営する傍ら、優れたアマチュア写真家でもあった。この写真集は、Henry Frankが撮ったランドスケープ、家族、静物、街の風景などの写真を初めて公開する。数年前、Gerhard SteidlはRobert Frankのスタジオで木の箱に入った父親のステレオ写真を見つけた。そして2008年、この木箱に入ったガラスプレート写真をSteidl社があるゲッティンゲンまで手で運び、写真集制作のためにスキャンしたのだ。Robert Frankによってデザインされたこの写真集は、Henry Frankが写真家、また旅行家としていかに優れていたかを証明する。被写体となっているのは、スイスのアルプスや湖、ヴェニス、ピサ、フローレンス、そして幼い頃のRobertや家族、友人達だ。また飛行機や船、気球、パリのグランプラスでの自動車フェアなども撮影しており、20世紀初頭の写真的記録にもなっている。
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