1962年から1978年の間、Ed Ruschaは18冊の小さなアーティストブックを制作した。THEN & NOWは1972年以降Rushaが独自で制作したアーティストブックとしては初となるものだ。
Ruschaの初期の本で有名なものは、1966年に出版されたEvery Building on the Sunset Stripという、ロサンジェルスのサンセット・ブルバードに並ぶ建物を撮った有名な写真集だが、1973年7月にハリウッド・ブルバードでも同様の試みを行っている。
33フィートの長さのIlford FP-4モノクロ35ミリフィルムをモータードライブのNikon F2にセットし、トラックの荷台に設置した三脚に固定して12マイルの道を北側と南側の両方を行ったり来たりしながら1フレームごとに撮影した。その後ネガを現像し、コンタクトシートを焼いたが、その素材を倉庫に保管していた。
それから30年後の2003年、2004年の伝統的フィルム/スチールのドキュメンタリー参考ガイドとして、 ハリウッド・ブルバードのデジタルレコードが制作された。この撮影のために、当時と同じタイプのカメラ機材が使われ、今度は35ミリのカラーフィルムで同じ道を再度撮影することとなった。
この4,500枚のモノクロ写真と13,000枚のカラー写真をスキャンし、4つのパノラマ写真として12マイルの長さに構成し、オリジナルの1973年の写真の北側の景観を上側に配置し、それと並ぶよう2004年版の写真を下側に配置している。それと平行して、ページの下側には1973年の南側の写真を上下逆に配置し、2004年の写真をそれと対極するよう並列した。
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