Jens Liebchen
2011 / 03 / 13 TSUKUBA-NARITA
2011 | 21.3 x 14.4 cm | 168 pages | English / Japanese | Editiion 500 | ISBN: 978-3-940064-24-0
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私は地震があった二日後にここを去った。状況は不明。日本と海外のメディアには情報の違いがあった。成田へのバスはいつものように、時間通りに来た。(J.L.)
本書のタイトルは[Tsukuba–Narita 2011/03/13]で、80点の作品が収録されている。日付が付けられ、日本の地名が2カ所入っているので、おそらく2011年の春、日曜日の朝に乗った無謀なバスのはじまりと終わりのことだ。タイトルの言葉はこれらのイメージが誕生した場所だ。太陽は輝き、バスは時間通りに出たと伝えている。「いつものように、時間通りに。」東京から外れた成田国際空港に到着した。理由は言わなくても分かる。しかしメディアは、思い返せば、不確かな情報を次々と流していった。「暴力的なイメージ」だと彼らは言った。
「今日はどのように写るのだろう?」と写真は静かに問う。明日はどのように受け入れられるのだろうか。そして、写真から何を見出してくれるのだろうか。
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