ダヴィデ・カッシオの作品の延長とも呼べる本書は、エスプリ・ヌーヴォの考えに関する文章やイメージを集めたものとなっている。フランチェスコ・ペドラーグリオはエッセイの中で、ダヴィデの潜在的な未来のユートピアと芸術的現象に関する貧弱な弁論に対して向き合う方法論を説いている。その他、アネット・アンブーグとルイジー・ファッシは1918年にル・コルビュジエによって作られたプログラム化された雑誌エスプリ・ヌーヴォと、パリとル・キャバノで1925年にル・コルビュジエによって建設されたパビリオンについて言及している。ル・コルビュジエは、1952年に妻の為に南フランスで小さな別荘を建てた。アンチェ・フォン・グラヴェンツは、モンテ・ヴェリタの建築について議論し、ヴィッタ・バンガはルブリン近代建築家のマルタスターナにより1960年代のソヴィエトの影響から抜け出すような空間として変化した彼の別荘について話す。ダヴィデ・カッシオによるヴィジュアルエッセイを収録。
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