Christof Nüssli, Christoph Oeschger
Miklós Klaus Rózsa
2014 | 600 pages | German / English | 400 black-white illustrations | thread-sewn, paperback | ISBN: 978-3-944669-42-7
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フォトグラファーであり、政治活動家のミクローシュ・クラウス・ロッツァ(1954)は、何年もスイス連邦警察、カントナル警察、ズーリッヒ警察下に置かれていた。彼の写真だけでなく、1971〜1989年の間に自身に突きつけられた州保護文書が本書のベースとなっている。クリストフ・ヌスリとクリストフ・オスカーが、州文書と監視役がねつ造した写真を追求した。これらの情報を基に作られたコラージュは、スイスにおける政治腐敗の歴史に対して新しいイメージを与える。二つの相対的な解説も魅力的だ。まずは、1980年代のチューリッヒにおけるユースカルチャーを撮影したローザのイメージ集。そして、それに対する警察の監視ファイルは、国民との距離や理解の乏しさが見受けられる。本書は、ロッツァと警察の間で起きた争いを明るみにしている。監視される側と、監視する側の衝突。本書は、チューリッヒ出版の協力によって出版された。
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