MARK COHEN
DARK KNEES
188 pages | 169 photographs | B&W and color photographs | Hardcover (cloth) | 170 x 240 mm | French/English | ISBN : 978-2-36511-042-6
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私は同じような路地を歩き回り、男の靴の写真を撮り始めた。だからシュルレアリストになったんだ。自分でも何をしていたのか正確には分からない。見たものに導かれるままだった。
マーク・コーエン。1970年代以降、ストリート写真における重要な人物だ。彼は地元の町、ペンシルベニア州のウィルクスバリとその周辺を撮影し続けてきた。この炭鉱の町の社会的なポートレートを撮る興味はなく、彼は40年間不審者のような客観的な視点を持ち、常に注意深かった。瞬時にコーエンは被写体のとても近くまで寄り、「心をつかむ一枚」となるものに向かっていくが、その多くの人はフラッシュによる人工的な光で見えなくなっている。
白黒、そしてカラーの彼の写真は腕の長さで撮影され、ほとんどの場合ピントを合わさず、フレームから外れた身体やポーズなどの素材の要素を切り、顔や手、足や両足、あるいは単純に膝のない胴体だ。これらの眩惑的な線の組み合わせから、これらのイメージは休む事のないエネルギーの感覚と奇妙な日常が伝わるだろう。
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