MARC RIBOUD
VERS L'ORIENT
5 × 64 pages | 220 B&W photographs | 5 hardcover volumes in a box set | 187 × 200 mm | ISBN : 978-291517-384-0
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マルク・リブーは、1955年から58年の間にトルコ、イラン、アフガニスタン、パキスタン、インド、中国、日本の6カ国を横断し撮影した。5冊組ボックスセットの本書は、まさにこの旅の視覚的な日記である。古代文明の発見に情熱を捧げた彼は、まずイスタンブールに足を踏み入れ、続いてカッパドキアとアナトニアの見事な風景へと進み、ニコラス・ブーヴィエが辿ってからそう経たないうちに、同様にペルシャからアフガニスタンへと渡った。1年ほどの探検を経て、当初ゴールとして想定していたインドに到着した後、共産主義の中国へと入った。彼の「グランド・ツアー」は、当時戦後の再建により急速な進化の最中だった日本へ終着し、先人の文化の足跡を象徴する何千枚もの写真を携えてフランスへと戻った。今日の東洋を知る者が60年前に撮影された一連の写真を見たら、全てが変化するように見える時にも残るものとその背景で広がり続ける西洋化、そして永遠性に隠された道筋を垣間みるかもしれない。
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