ベルナ—ル・プロスは40年以上もの間イタリア全土を旅してきた。
「それは必要なものであり、情熱である。あそこでは良い気持ちなんだ。私は歩いて、あるいは車や電車を使いどこにでも行く。ピエモンテ山脈からプッリャ州、クネオからバーリ、トリノからパレルモ、ボローニャからカリアリまで。どの場所も私を魅了する！至る所で、私はその風景や人々、空気感、建築、現在と過去、未来と詩を撮影するのだ。」
本書に向けてプロスは150枚のフレッソンプリント（つや消しカーボンプリント）によるカラーとモノクロの写真を選出しているが、そのほとんどが今回初めて書籍に収録されたものである。イタリアの高尚な寺院を賞賛したお決まりの写真に代わる視点として、街の景観、さびれていたりガヤガヤしたマリーナ、走行中の車窓から撮られた景色、静かながら堂々としたガルダ湖やラルシュ峠だけでなく、特に島々の中といった更に野生の自然がある環境の風景までをも印象的に捉えている。
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