YUKICHI WATABE
A CRIMINAL INVESTIGATION
100 pages | B&W photographs | Japanese binding | Canvas with elastic strap | 210 × 290 mm | ISBN : 978-2-91517-382-6
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1958年1月14日、外見が損なわれるように切断された男性の遺体が日本の千波湖で発見された。事件の解決に向けて東京から二人の調査員が地元警察を援助すべく派遣された。はじめは陳腐な事件だと思われたが実際にはもっと複雑であった。初めて、ひとりの写真家が警察に同行し事件を記録する権限を与えられることとなった。渡部雄吉は調査員が目撃者(なめし工場の労働者や地元の警察官など)に事情聴取をする際に同行し、そして東京で最も不健全な地域の道を歩き回り、その近所のバーや橋、路地や病院へと行き、殺人犯を捜した。渡部の写真は警察の捜査以上のものを記録し、ある意味これまでめったに見たことのない1950年代の東京を明らかにしている。
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