ピエモンテ地方で撮られた白黒のパノラマ写真のシリーズを通して、ジョセフ・クーデルカは風景の進化を探究し続ける。マッジョーレ湖の沿岸やアルプスの山道、トリノの農場と建設地、セメント工事から過去の形跡。一連の写真のなかで、自然を変貌させた人間による残忍な痕跡が残されることによって、人的要素がかえって視覚化されている。
「今日では、ピエモンテは素晴らしい、そして傷ついた土地だ。これらはその驚異と傷だ。アウグスト・ザンダーが20世紀の人々の為を思ったのと同様に、ジョセフ・クーデルカは地球の為を思っている写真家だ。じっくり見てみると、彼の風景写真はポートレートなのだ」
（ジュゼッペ・クリッチア）
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