本書のタイトルは英語のパングラムではもっとも知られているもので、そのタイトルはアルファベット26個すべて使って構成されるもっとも短いセンテンスである。すべての文字がすぐ手元にあるその理由から、すべてのグラフィックな観点からみたフォントを試すのに有益である。
26の文字は建物に、路面表示に、ストリートファニチャーに隠されている。それらは捉えがたく、静止しているし、聞こえるように叫ぶわけではないのだが、どこにでも在る。それらは都市生活のフォントであり、タイポグラフィの連続的だが静かな流れであり、アンドリュー・ロレンスとのコラボレーションによりロンドンで完全に実現したA to Zである。
デザインと写真との間にあるアイディアから、26の性質のインデックス、印刷、製本、そしてようやくあなたの手元にわたる。
ピアツェンツァでうまれたロベルト・ベレッタは、1994年にミラノの[スクオーラ・ポリテクニカ・ディ・デザイン]でビジュアルデザインのマスターを取得後、コンセプチュアルな取り組み、デザイン開発、文芸的なデザインの詳細、コーポレート・アイデンティティ、そして公私の組織に対するコミュニケーション・プロジェクトなどを展開してきた。
グラフィックデザイン産業における彼の職業と並んで、彼は都市の写真のなかでの個人的な関心を維持している。現在はロンドンに拠点を置く。
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