Giorgio Maffei / Bruno Tonini
Books by Ettore Sottsass
ISBN 978-88-7570-276-2 | 17.0 x 24.0 cm | 296 pages | Paperback with flaps | English and Italian texts | 1st edition, February 2011
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「わたしが、印刷された本やあなた自身や誰かの人生をほんの少しだけ印刷用紙に書き留めたりする特別な喜びでとてもとてもゆっくりと自己陶酔しているその間に、ほんの少しあなたの人生が循環したり、刺激的な生活、刺激的な考え、感情、憎悪、軽蔑、幸福、知識、そしてこの星にある本当の居場所を見つけだすかもしれない。もしこの本が売れなかったしたら、数立方メートルの印刷用紙は物置からなくなってしまう。それはたいした問題ではない。本は完成し、少しか数多くの生涯を印刷用紙に記して、紙はいいものだという希望はのこる。一方で生涯は生き続けている。」(エットレ・ソットサス)
この本はエットレ・ソットサスが1947年から2006年の60年以上にわたって、テキスト・イラスト・編集を手がけた雑誌や本を特集している。印刷用紙の作品はソットサスがテキスト、イラストあるいはグラフィック案をも手がけている。
彼の多面的な出版の仕事は8つのセクションにグループ分けすることができる。雑誌「東128号室 年代史」、「東128版」のために出版された本、「ピアネータ・フレスコ(惑星のフレスコ)」、建築とデザインの雑誌に挿入したもの、イラストの本と理論的なテキスト、「メンフィス」グループのためのカタログ、雑誌「テラゾ(人工大理石)」とスタジオ・ソットサス・アソシエーションの前兆となる出版物。9名による寄稿を収録。
エットレ・ソットサスは1947年に初めてデザインスタジオを開いた。1958年にオリヴェッティとのコラボレーションワークを始動、デザイン的なアイコンとなった計算機「エレア9003」(1959年)やペリー・キングとともに発表したタイプライター「バレンタイン」(1969年)を発表し、いずれもインダストリアルデザイン・アワードのコンパッソ・ドーロを受賞している。1980年にはデザインスタジオ「ソットサス・アソシエーション」を設立、翌年には国際的に著名な建築家たちとともに「メンフィス・グループ」を創設した。世界各地で開催された展覧会で、彼の建築家/デザイナーとしての地位は不動のものとなった。
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