1967年、ソル・ルウィットは自身の「シリアル・プロジェクト #1」を歴史雑誌「アスペン」の秋号に同封した。これは20センチ四方の12ページからなるもので、ここ数年のあいだにデザインされ形になったもの。主題はひととおり幾何学的に構成されたものの連続により代表されているというよりは、主題はこれらの構成要素どうしにおける相違によって正確にでっちあげられる。「もしいくつかの部分が変化を中断するためにコンスタントに続いていったとしたら」
1967年にはじまり2002年にかけて手がけられた、ソル・ルウィットのアーティストブックがこの本に集約されている。彼の作品において、極端な結果によるシステマチックな合理主義は、一種の非物質的な神秘主義に翻訳される。アーティストの言葉を添えて、本という形態にまとめたソル・ルウィットの作品は、彼の展示の企画や詩的な類似点との関連性をもって作成されるが、フォーマルという体ではない。言い換えれば。、この本は単なるペインティングのコピーではないがその写し鏡であり、同じアイディアを別の観点から考察したものである。
5名による寄稿を収録し、批評的なテキストのアンソロジーや、アメリカのアーティストのエディトリアルワークの書誌をあらかたまとめている。
ソル・ルウィット（1928年ハートフォード生、2007年ニューヨークにて死去）は、コンセプチュアルアートやミニマリズムのムーブメントと関連があり、特にアイディアと制作した作品とを「つなぐ」というテーマを模索していた。イタリアではスポレートで長年を過ごした。
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