Giovanni Belgrano / Bruno Munari
Plus and Minus
ISBN EAN 8-033532-910020 | 15.5 x 15.5 cm | Italian, English, French, German, Spanish and Japanese texts
more detail
ビジュアルゲーム[Plus and minus(つけたり・とったり)]は72枚組のカードで、それぞれに異なったイメージを配する。こうした48のイメージの多くは透明な背景なので、かさねることでより複雑なイメージをつくることができ、子どもたちに創作的な才能を刺激する。
木のカードを重ねることで森になる。森のイメージに雨、太陽、月、あるいは飛ぶ鳥たち、そこを横切る犬などを重ね、連続的に変化していくことができる。
1968年にムナリは「Nella nebbia di Milano(霧の中のサーカス)」という本を出版した。この本は独自の「シースルー」効果を巧みに用いて魅力的なイメージをつくっていた。その2年後の1970年に、ムナリはジョヴァンニ・ベルグラーノの「Più e meno(つけたり・とったり」)という本を発表し、再び「透明」というテーマを扱うことになった。本ではなくゲームであり、透明な背景のカードをいくつか組み合わせ、加えたり除いたりすることで楽しさを重ねていくことができる。
これらの四角いカードの色は、完璧にドローイングとのバランスがとれており、またどれもシンプルなストーリー性があるので、プレイヤーたちの想像力を合わせることになる。つまり、著者の役割とは、プレイヤーが数えきれないほどの物語を構成していけるように、ただあらゆる異なった提案を与えるだけである。
close