アメリカの写真家、ウィリアム・クリステンベリーの作品集である本書は35mmのKodachromeフィルムで撮影されたすばらしい作品群をまとめた初の書籍となる。1964年から2007年の間にごく一部が展示されたり本に収録されたりしたのみで、これまでに発表される機会がなかった。彼が主題としているのはアメリカ南部の風景や人物、建物などで、この写真集もそれらを被写体とした作品がまとめられた。
ほとんどの作品はこの本で初めて発表されるものであるが、そのうちのいくつかはその後に制作された作品にも登場し、彼の代表的なモチーフとなっている。簡単に携帯できる35mmカメラを使うことにより、クリステンベリーの作品に幅が生まれたことがこの作品集から見て取れる。
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