Emmet Gowin
Emmet Gowin
9 1/2 x 11 inches | 240 pages, 180 duotone images | Hardcover | 978-1-59711-261-1 | October 2013
more detail
多作の写真家としてキャリアを築いてきたエメット・ゴーウィンは、たとえば妻イーディスと彼女の親族、アメリカとヨーロッパのランドスケープ、環境破壊を捉えた航空写真など、スケールの問題、個人の衝撃や属する考えに対する彼の進行中の関心を熟考し、一見異なる要素をもつものたちを寄せ集めてきた。この本は、彼のアンソロジーとも言える書籍。
1964年にイーディス・モリスと結婚してから、ゴーウィンはその親族を撮るシリーズを手がけるようになった。これは今や20世紀のアメリカ写真における試金石とみなされている。彼は自分の子どもたちや高齢の両親などを撮り、彼の妻の親密なポートレイトを制作しているが、これは1960年代に師事していた彼のメンターであるハリー・キャラハンから受け継いだ伝統を継承している。彼の視点は1980年代にランドスケープや航空写真を撮り始めた頃、もっと具体的に言えば、セント・ヘレンスやアメリカ西部のドキュメンタリーを手がけた頃にひろがりをみせるようになる。これ以来、彼はチェコ、イタリア、メキシコ、日本、アメリカで撮影をし、灌漑、鉱業や天然資源、軍隊試験における環境への影響などに継続して関心を示してきた。1973年から2009年のあいだ、プリンストン大学で写真の教授として携わってきたゴーウィンは、カメラマンのさまざまな世代に対して強力な影響を及ぼした。2013年6月にはマドリッドのFundación Mapfreにより関連した展覧会を開催し、アメリカとオランダにも巡回する。
close