カルロ・モリーノ(1905-73)は優れたエンジニアの息子としてイタリアのトリノに生まれ、建築学校を卒業後は父の工房に入った。同時代の価値観からは卓越したセンスを発揮し、車のデザインから舞台設計、都市計画、家具、写真からアートまで多くの分野で精力的に活躍、いずれの作品も広範囲に渡るリサーチを活かして生み出されている。中でも家具は木の枝や動物の骨、女性の身体など有機的な造形から着想を得ており、同時代にミラノで作られていた立体物とは一線を画す造形美を讃えている。本書はモリーノによる家具とインテリアを全て網羅した初の作品集。今日においても革新性を失わないセンスを体感できる内容。
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