Arte Povera
220 pages | 207 colour illustrations, 170 black and white illustrations | Paperback | 250 × 290 mm | English | ISBN: 9780714868592 | 2014
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1967年に批評家のジェルマーノ・チェラントは、13人の若手イタリア人アーティストの作品を「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」と定義した。工業的な素材や自然物を手を加えずに用いて制作される彫刻やインスタレーションを通じて、彼らはアートと生命との関係性を模索した。彼らの革新的な作品群は叙情的で、思いがけない欠片どうしを容易に変更できるように組み合わせられる。1960年代末にイタリアで初めての展覧会が開催されたアーティストたちは、やがて国際的に名高くなった。自然と人工物、都市と郊外、地中海の暮らしと西洋の現代性の架け橋となったアルテ・ポーヴェラの影響は今もなお知れ渡っている。本書では批評家でキュレーターのキャロライン・クリストフ=バカルギエフが執筆した序章にはじまり、作品そのものやアーティストおよび周辺の当事者たちによるステートメントがその内容を補完している。また、チェラントのテキストをはじめ、他の思想家・キュレーターなどによる現代的・回顧的な文献も充実している。
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