オランダのフォトグラファーユニット、シェルテンス&アベネスの初となる作品集。彼らは、写真における二次元と三次元の関係性を題材としてウィットに富んだ方法で作品に昇華する彼らの作品は、実際の制作にあたってはスタジオで緻密なセットを人力で作りあげて撮影されている。セットの制作で生じる手作業の痕跡が彼らの作品の魅力にもなっているが、作品集でもそのスタンスが踏襲された。一見パソコンでレイアウトしたかに見える作品は、白いバックに作品を置き、ページレイアウト通りに図版がならんだように複写されることで作られている。
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