シネマトグラファー(映画に特化した撮影監督)のロビー・ミューラーは、ヴィム・ベンダース監督の初期作品を手がけていたことで知られている。本書では、彼らが共に手がけた映画のスクリーンショットをグリッド状に配置し、下部にはシネマトグラファーの視点をもとに簡単なテキストで説明を加えている。整然としたレイアウトにより、仮にその作品を知らなくともストーリーが掴みやすい。巻末には各作品のクレジット、共作の歩みや受賞暦、各作品のリリース日といった情報が年表化され収録しており、終始一貫したデザインスタンスで膨大な文字情報を端的にまとめている。
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