ノースカロライナを拠点に活躍している写真家、リンダ・フォラード・ロバーツによる本書は、過去10年の間に制作された5つのシリーズ作品をまとめたものだ。彼女は風景、ポートレイト、静物などのジャンルに渡り、100年前のヴィンテージレンズと4x5、5x7、8x10のカメラで21世紀の環境を撮影する。彼女のモノクロ作品は時を超えたような美しさがあり、確かに存在しているにもかかわらず、時が止まったような印象を受ける。このシリーズの制作中、彼女は人生の中の時間の不可避を追い続け、記憶や、また儚いものや不完全なものの受容に焦点を当ててきた。
彼女の初のモノグラフである本書に収録されている写真は、詩の比喩的で回想的な視覚的ラインのようなものによって読み解いてもらうことを意図していて、それぞれの写真が次のものに深い意味を与えていく。
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