Gerhard Richter
Tapestries
2013 | 11 1/2 x 8 1/2 inches (29.2 x 21.6 cm) | Fully illustrated | ISBN: 978-1-935263-83-8
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本書はガゴシアンギャラリーで展示されたゲルハルド・リヒターによる4点のタペストリーグループ作品[Abudu, Iblan, Musa, Yusuf]の展覧会に合わせて制作された。
これらの作品はAbstract Painting (1990)が基となっており、リヒターの非具象的なペインティングへの彼特有のアプローチを見る事ができる。タペストリーの持つ知覚効果はロールシャッハ的要素を含み、オリジナルのキャンバスの色や構造を掛け合わせている。
近年リヒターのメディアの融合とアプロープリエーションへの関心は、結果として様々な組み合わせを作り、中には抽象的なペインティングをプリント、本、そしてもう1枚のペインティングへと変化させている。2012年に制作されたストリップペインティングは本書の4点の作品と同じペインティングから生まれたものだ。しかし彼の継続的で厳密な調査により、タペストリーにおけるペインティングと写真の再制作の間にある空間は、色やスピードの持つなめらかな描写よりも職人技の性格への共鳴が存在する。
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