Maider López
Co-published with: SKOR | Foundation for Art and Public Space
Polder Cup
23 x 16.5 cm | 120 pages | hardcover | 978-90-80640-80-1
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ポルダーカップとは、その一風変わったプロジェクトで国際的に評価を得ているスペインのアーティストであるマイダー・ロペスが主宰したスポーツとアートのイベントのこと。
たとえば、2005年に何百もの車を運転するドライバーのアシストにより、ロペスは遠く離れたアララー山脈に人工の渋滞をつくりだしたり、2010年にはポンピドゥー・センター・メスに、来館者が提供した3000の傘で建て増し部分を構成し、内側から照らした。
プロジェクトやパブリックスペースへの介在によって、リオエスは伝統的な行動パターンを砕いてきた。新しいルールを紹介することで、彼女は人々を個々として、またコミュニティのメンバーとして扱っている。彼女のプロジェクトは、アーティストとアート協会/政府/社会的グループ、ついには個人個人のあいだにおいて、相互作用やコミュニケーションを活気づける。
ポルダーカップにおいて、ロペスはオランダのサッカー/水/コンセンサスの文化への愛着をふざけて組み合わせた。オットランドのそばにある干拓地で、牧草地のまわりにサッカーの競技場を描いた。溝はちょうど競技場を横切っていて、新たなルールや策略を見出だすよう選手を追いやる。
ポルダーカップでは、サッカーゲームはエンドレスな切り抜けに陥らせる。これは有名なオランダの官僚的な文化への目配せであり、また「ポルダー・モデル」として言及されている。ゲームは(サッカー選手からアート愛好家まで)あらゆるバックグラウンドや観点をもつ個人をまとめ、その全てのひとがそのイベントのために特別に設定された風変わりなルールのなすがままになった。
この本はすべてのトーナメントを記録し、陽気なモデルはもちろん、伝統的なパターンを打破するために混乱を用いて真剣な提案をしている。
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