R. Klanten, H. Hellige
Black Magic,White Noise
May 2007 | English | 24 x 28 cm | 160 Pages | full colour | softcover
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Black Magic, White Noise presents an unsettling and fascinating collection of visuals focusing on the physical and the psychological as interpreted by contemporary designers from around the globe. From dark images of mystery and horror to works in which the irrational infiltrates broad daylight, the book draws its readers into an ambivalent world of chillingly beautiful illustration, photography, graphic design, collage, painting and installation. Not for the fainthearted, Black Magic, White Noise is a potent cocktail of the drastic themes and motifs that are being used and finding widespread acceptance in present-day design and other creative disciplines.
最近のテレビメディアは事件現場の捜査、死体解剖や法医学といった随所で耳にする場面を扱った番組で溢れ、生や死に関する実存的な疑問はもはやハムレットの有名な台詞の哲学的レベルではなく、強烈なイメージの中で取り組まれている。スプラッター、ホラー、そしてゴシックがテレビや映画のメディアへと復活しているだけでなく、エディトリアルデザイン、イラストレーション、写真の現在のスタイルにも影響を及ぼしているのだ。
これを背景に、『Black Magic, White Noise』は世界中の最新デザイナーにより解釈された物理的、そして心理学的に向き合う奇異で魅力的なビジュアル作品を紹介。身震いするほど美しいイラストレーション、写真、グラフィック、コラージュ、ペインティング、インスタレーションで満たされた矛盾した世界へと読者を引き込むだろう。タイトルの“Black Magic”は暗闇やミステリー、ホラーのイメージを表し、“White Noise”は幾つかの掲載作品の中にも見られるような、アルフレッド・ヒッチコックの映画や村上春樹の小説から慣れ親しんだ理不尽さの意外な浸透ぶりを表現している。
気弱な読者には向かないが、『Black Magic, White Noise』は、現代のデザインや他のクリエイティブな分野で幅広く支持を得て使用されている劇的なテーマとモチーフが強力に混ざった一冊であると言えよう。
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