Carsten Nicolai
Moire Index
August 2010 | English | 18.5 x 23 cm | 312 Pages | b/w with 14 color plates | hardcover | incl. CD-ROM
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In this book, Carsten Nicolai explores the moiré effect—a phenomenon that can be created by the overlay of lines. Although such interference patterns are mostly considered to be unwanted side effects, they are actually extremely interesting from an aesthetic perspective.
This first extensive visual compendium of these patterns is accompanied by a CD that contains not only the featured moirés as digital files, but also individual elements that can be used to create an almost endless amount of new overlays. By analyzing and systematically unlocking these fundamental structures of crucial importance to the visualization of data, Nicolai has again produced not only a work of art, but also a practical tool for anyone working creatively.
前作の『Grid Index』で、カールステン・ニコライはパターンとグリッドシステムのビジュアル集を作った。そして今作の『Moiré Index』は、線を重ねることによって生み出される現象、モアレ効果についてカールステンがひたすら探求した一冊だ。通常、このような干渉パターンは不要な二次的効果と見なされるが、審美的な観点から見ると実は非常に興味深い物である。長年の研究をもとに、カールステンはデータの視覚化にとって極めて重要な基礎構造を分析し、体系的に解き明かしてきた。
これらの豊富な干渉パターンに関する初のビジュアル本として、『Moiré Index』はデザイナー、ビジュアル・アーティスト、建築家、研究者、数学者、もしくはグラフィックデザインの基礎としてその内容を活用したい人にとって、参考書の決定版だ。付属のCD には本書に掲載されているモアレのデジタルファイルが入っているだけでなく、エンドレスと言ってもいいほどの新規のオーバーレイを作るのに使用可能な個々の要素も収録されている。これらのファイルは実質的にどんなプラットフォーム、オペレーション・システム、グラフィック・ソフトでも簡単に使用することが出来、ビジュアル・カルチャーのあらゆる分野に適用可能である。
ドイツで最も著名な現代アーティストの一人であるカールステンは、1990 年代始めからアートと科学の間で活動し続けてきた。今回の『Moiré Index』で、彼はひとつのアート作品を再び作り出しただけでなく、クリエイティブに活動するすべての人にとっての実用的なツールを作り出した。
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