非常にシンプルなたたずまいの本書は、それぞれが異なる主題を持つ5冊の本から構成されている。これらのカラフルな表紙の下には、好奇心旺盛だか、不条理であり、ときに陰鬱な物語が展開されている。それぞれの本は私たちをある種の旅へといざなうが、そこにあるのは奇妙な摩擦関係。そのうちのいくつかは素晴らしく、そして、そのいくつかはそうでない。宗教の神性、彼の窓からみるチャールズ・ディッケンスの鳥、抽象的な数字、教会の性的逸脱、そして政治のイデオロギーは、異なる方法で個人的、また意味のある物語の多層性を創出する。エレリーはこれらの複雑に絡み合うテーマを、ミニマルで、直接的、そして実直な表現で提示している展開する。
本書は、2014年9月にニューヨークのアートブックフェアで発表された。
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