1942年5月、ソビボル強制収容所は本格稼働され、大量ガス処刑を開始した。 Himmelstrasse（Heaven Street＝天国の道）とは、ガス室への旅を意味するナチスのシニカルな冗談であった。
Brian Griffin（ブライアン・グリフィン）は、第二次世界大戦中にヨーロッパ各地から約300万人の囚人をナチスの強制収容所に移送したポーランドの線路を写真に収めた。それは、ヒトラーの軍事本部へと続く鉄道から、ベルゼック、チェルムノ、ソビボル、シュトゥートフとトレブリンカのキャンプへと続く州鉄道に及ぶ。グリフィンが捉えた忘れがたい風景は、ホロコーストの残虐行為と非人道的行為に対する感情的で個人的な写真の旅そのものである。
本書は、2015年9月にロンドンのフォトグラファーズギャラリーで発表され、追ってニューヨーク・アートブックフェア2015でもお披露目となった。
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