チェチェン共和国は、長い紛争の末に自治権を勝ち取り、現在ではロシア連邦を構成するひとつの自治共和国。「Davide Monteleoneは、チェチェン人たちの複雑な立場でや苦しみなどをよくよく知りながら、しかし彼が捉えているのは、その街並や、壮絶なる血に満ちた惨状の景色ではない。彼が写し出すのは眼に見えないもの、たとえば息のつまるような空気感であったり、権力的な恐怖や絶望感、みずからの定められた運命に沿っていきる若い女性、あるいはカダロフ政権の暴力的政治により、それまでの知恵や経験を亡き者にされたご高齢者などを写し出しているのです。」
PHE14 Best Photography Book of the Year Award ノミネート作品。
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