Theo Jansen
The Great Pretender
Designed by Johannes Niemeijer |
Translation by John Kirkpatrick
2009 | English | 240 pp | 280 x 210 mm | hardcover with dvd
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人間は「装う(pretending)」事において、地球上のどの生物より長けている。私たちのこの装う才能はとても強烈で、自分たちの存在そのものまでも装っている。それが第一人称の「わたし(I)」である。
『The Great Pretender』では、キネティックアーティスト、Theo Jansenが「わたし」という、私たちが心に描く概念が人間の進化の中でいかに利用されてきたかを示している。自己中心的になるためにはこの「わたし」というツールが必要なのだ。
Jansenは1990年より様々な生物を作り出してきた。それがビーチ・アニマルだ。
これらの生物は人のように血肉の生物ではなく、プラスチックチューブから成っているスケルトンの生き物だが、風のエネルギーを受けて歩く事が出来る。Jansenは現在までに多くの生物を繰り返し生み出しているが、この作業を通して、私たち人間を作り出した想像主の直面した問題点を探り出そうとしている。
『The Great Pretender』はJansenの神としての経験に対する記録だ。様々な失敗を乗り越えての成功を手にする。神はこの世の中で最も素晴らしい存在なのだ。
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