先史時代から現代に至るまでの資料や記録を蒐集するAMCから発行されるAmc2 journalシリーズ。写真を中核とした幅広いテーマを扱う膨大なコレクションの中からイメージを編集し絡み合わせることで、思い掛けないような世界の本質が浮かび上がってくる。Issue 10では、アフリカに関連する3つのアーカイブコレクションを掲載。1つは、自然や善悪を主な題材とするナイジェリア発の通称「Nollywood」映画で頻繁に描かれる、魔女狩りや殺人、強欲といった、その映画の重苦しい内容と対比をなす製作現場を写したコレクション。 2つ目は、1970年代にカメルーン首都ヤウンデで国内では初となるカラー写真スタジオとして創業し、一風変わったスタジオとして知られた「Photo Jeunesse」に残された数々のフィルムを現像した写真コレクション。30年の間にカメルーンが経た社会の変化が映し出されている。最後に、フランスのオルレアン公が収集した美術品コレクション、そしてロンドンの剥製師ローランド・ワードより集められたアフリカからヨーロッパへと海を渡った剥製姿の動物達に関するアーカイブ。
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