本書は1987年-2011年までの伝説的作品シリーズを初めて記録するものであり、現在までに撮影された800点もの写真を網羅する。完全な作品体系が本書を通して初めて明らかにされるのだ。1987年からのシリーズ『Airports』は、フィシリ & ヴァイスが行く先々の空港で撮影したシリーズで、文化の違いに関わらず空港という同じ機能を共有するために生まれる画一性を反映するものだ。飛行機、夜の光、雨の雫、窓からの空港の景色などからかすかにその国の特性が伺える。特徴を欠いた空港の風景は、燃料や乗り物、荷物トラック、空港で働く人たちの日常生活といった空の旅の平凡な一面にフォーカスをあてる。
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